外壁材はモルタルに代表される湿式工法とサイディングなどの乾式工法があります。素材や立地条件で点検時期は異なりますが、3〜5年おきに汚れ、カビ、色褪せ、色落ち、反りなどをチェックしましょう。
塗り替え | モルタルやサイディングなど塗装が必要な外壁材を塗り直す方法。 |
---|---|
重ね張り | 既存の壁材の上に新しい外壁材を張り増しする方法。 |
張り替え | 既存の壁材を撤去して新しい外壁材に張り替える方法。 |
外壁材の種類 | 特徴 | メンテナンス |
---|---|---|
モルタル+塗装![]() |
セメントと砂を混ぜて水を加えて練ったモルタルを下地に、樹脂系の塗料を吹き付けしたり、コテやローラーで模様を付けて仕上げます。最近は、自然素材の漆喰や珪藻土の塗り壁も風合いが良く、人気です。 | 汚れ、褪色、亀裂などを確認します。製品により差がありますが、再塗装は7〜8年をメドに。 |
サイディング
|
ボード上の外壁材で、下地の合板に釘打ちで留める施工性の高さと、品質の均一さ、タイル調・レンガ調・石調などのデザインが豊富なのも魅力。 | |
●窯業系サイディング セメントなどを主原料として木片や無機物を混ぜて強化し、プレス成型したもの。色・デザインのバリエーションが豊富で価格帯の幅も広いので今の主流となっています。 |
汚れ、褪色、割れ、シーリングの劣化を確認。褪色が目立ってきたら再塗装を。 | |
●金属系サイディング 成形したスチールやアルミを表面材として断熱材を裏打ちしたもの。軽量で施工性が良く、種類も豊富です。最近はモダン住宅の流行で人気が高くなっています。 |
汚れ、さび、変形、緩みを確認。表面に傷がつくとさびの原因になるので、補修を。 | |
●木質系サイディング 天然木、合板、木片セメントなどを塗装したもの。消防法などで場合によって使用できない場合があるので、確認が必要です。 |
汚れ、褪色、腐れ、反り、割れを確認。褪色が目立ってきたら再塗装を。 | |
タイル![]() |
粘土を主原料に各種鉱物を混ぜて板状に形成・焼成したもの。耐候性、耐久性、耐火性に優れています。湿式工法が主流でしたが、最近は乾式工法が普及して、施工が容易に。価格が高めなので、玄関部などの一部アクセントとして使用することも多いようです。 | 色落ちや劣化の心配がないので、基本的にはメンテナンスはほとんど不要です。 |
セラミック![]() |
タイルと同質の無機質セラミックコーティングを施した大型外装材。セラミックコーティングの効果で雨と一緒に汚れを洗い流すため汚れにくく、耐候性、耐久性、耐火性に富み、独自の加飾技術でレンガや天然石を立体的に表現した、意匠性の高さも魅力。 | 色落ちや劣化の心配がないので、基本的にはメンテナンスはほとんど不要です。 |